取引コストが安いFXで資産運用

銀行の外貨預金の手数料は高く、FXは無料であるということは別の項でも記したとおりです。
ここではその中身について、もう少し詳しく見ていきましょう。

為替手数料の高い外貨預金
近年、高金利で人気の外貨預金ですが、外貨の売買の取引には手数料が発生します。
一般的に取引量の多い通貨ほど手数料が安くなります。逆に取引量の少ない通貨は手数料が高くなります。
したがっていくら高金利だからといって安易に飛びついても、手数料が高ければ、結局は元本割れになってしまうことも考えられるのです。

たとえば、手数料の少ない米ドルで、為替レート1ドル=100円、金利2%、為替手数料1円として、100万円預け入れした場合の利息を計算してみると――

   預入  100万円÷101円(手数料+1円)=9900.99ドル
   金利  9900.99ドル×2%=198ドル
   税金  198ドル×20%(源泉分離課税)=39.6ドル
   利息  198ドル−39.6ドル=158.4ドル
   払戻  (9900.99ドル+158.4ドル)×99円(手数料−1円)=995,880円
   差益  1,000,000円−995,880円=−4,120円

なんと、4,120円のマイナスです。ただしこの計算は預入時と払戻時に為替の変動がなかった場合です。払戻時に1ドル=101円と、1円の円安になっていれば、
 (9900.99ドル+158.4ドル)×100円=1,005,940円
で5,940円のプラスにはなります。
いずれにしろ高金利というだけで充分な知識のないまま大手銀行で外貨預金をすると、このような残念な結果となってしまいます。

手数料無料のFX――どうやって利益を得ているの?

このように、大手銀行の外貨預金は為替手数料が高く設定されています。
しかし、FXはこの手数料が無料だといいます。タダほど高いものはないというように、どこか胡散臭い感じがします。いったいFX業者はどこで利益を得ているのでしょう。

FXには「取引手数料」のかわりにスプレッドというものがあります。スプレッドとは、一言でいうと売値と買値の差のことです。

どういうことかというと、FXの会社のサイトで「米ドル円:Bid100.08, Ask100.10」なんて表示がされていますが、これはFXをする人から見て、買うときは100円10銭だけど、売るときは100円08銭ということを示しています。Bidとは売値、Askとは買値のことを意味します。この差額の2銭がスプレッドと呼ばれているもので、これがFXにおける事実上の手数料といえます。

しかし1ドルにつき2銭ですから、1万ドルの取引で200円ということになります。
上記の外貨預金の手数料の、およそ20分の1です。
事実上の手数料とはいえ、いかにFXのほうが得かということがおわかりいただけるでしょう。