外貨預金のメリットとは

前項の「外貨預金とは」で大まかなところを述べたように、外貨預金には主に3つの点でメリットがあります。まずは日本よりも高金利であること。次に急激な円安、インフレなどのリスクを軽減させること。そして外貨預金の最大の魅力である為替差益です。

低金利の「円」、高金利の「外貨」
1991年に日本銀行が公定歩合を6.0%から5.5%に引き下げて以来、日本の金利は急落の一途をたどり、ついには事実上金利がゼロになるゼロ金利政策までとるに至りました。その後、2006年にゼロ金利政策は解除され、翌07年には日銀が利上げを発表し、一時回復したかに見えましたが、08年12月にはふたたび0.1%の水準にまで下がってしまい、現在に至ります。

しかし、海外に目を転じてみると、米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドルは2007年3月現在で0.5%と、日本円よりも高い金利となっています。定期預金ともなるとその差はさらに大きくなります。近年はリーマンショックの影響などから一時よりも金利が低くなってはいますが、それでも日本よりも高金利の国はたくさんあります。

リスクヘッジに活用したり為替差益も得られることも

預金の分散によるリスクヘッジ
リスクヘッジとは、様々な起こりうるリスクを回避したり、その大きさを軽減するように工夫することをいいます。為替相場が毎日のようにテレビや新聞で報道されていますが、資産運用面でのリスクとして、円高、円安は大きな意味をもっています。
私たちは銀行に、また財布の中に日本円をもっています。しかし、この日本円の価値が下がってしまうとどうなるでしょうか。

「円の価値が下がる」とは、円安のことです。政治不信や大企業の倒産、大規模災害やテロ事件など、社会に対する大きな不安要素によって大幅な円安になることがあります。円安が深刻化すれば、日本経済は不安定になり、急激なインフレ、物価の高騰などを招くおそれも出てきます。
こうした状況に陥れば、私たちがせっかく頑張って働いて得たお金が、なにもしないまま勝手にその価値を下げられていってしまいます。

こうしたリスクから資産を守るための手段のひとつが、外貨預金です。
資産の一部を日本円以外の外貨で預金しておくことによって、円安のリスクを分散することが出来るのです。

為替差益の魅力
たとえば、為替相場が1ドル=100円のときに10万円をドルに交換すると、1,000ドルを手にすることが出来ます。その後円安が続いて1ドル=110円になったときに、この1,000ドルをふたたび日本円に交換すると、11万円となって戻ってきます。

1ドル=100円のとき――100,000円÷100円=1,000ドル

1ドル=110円のとき――1,000ドル×110円=110,000円

つまり、10万円の外貨を購入し、円安になったときにその外貨を日本円に戻しただけで、1万円の利益を得ることが出来ました。10万円で1万円ということは、100万円で10万円、1,000万円で100万円ということになります。

こうした為替レートの変動による利益のことを「為替差益」といいます。
為替の動きは時々刻々と変わりますから、金利による利息よりも大きな利益を手にすることが可能ですので、為替差益は外貨預金の最大の魅力といえます。